短期決戦でスタスカ夏FDをフルコンプして来ました。
明日からのことを考えると絶対的に早くやらなきゃ!とばかりに頑張った。
うん、ちょう青春していましたね。
やっぱり青春色の強い夏組は好きだなー。
ネタバレになるから深くは云わないけども、同窓会での雰囲気がとても好きです。
それと三馬鹿が攻略対象になっていたんですが、思ったほど悪くはなかったです。
最愛が強すぎて全然インパクトに欠けたんですけど、最愛が夏にいなきゃ良い感じかもです。
久々だな、攻略キャラの良い台詞を小まめにメモったの。
私は梓・誉・宮地の順で攻略しました。ルート解放の後に、三馬鹿を先にやりましたが。
兎に角私は梓に身悶えしてバンバン机を叩いて五月蝿くしておりました。
浪川の射弦が割かし好きです。でも、つっこじゃなくて梓が大好きな射弦。笑
つっこにも梓にも良い感じに焦点を当てていてとても良かったです。
天才がゆえの欠点とか、梓のつっこの為に怒ってるところとか、つっこの焦りとか。
梓の声質の変化もとても好きです。高3くらいまで高いキーだったんですけど、それ以降は星座旦那の声質で低くなっているんですよね。
どっちも好きですけど、私は個人的に高校生時代の声質が好みです。
ライバル校とのシナリオも面白かったです避けては通れない道なんだなーとしみじみ。
梓の台詞は王道なんだけど、でも梓だから許される感じでニヨニヨ。
ものっそい自信溢れる台詞のオンパレードでこっちが元気貰います。
蒼月がプレイしたら熱く語ろうかと思います。うん、覚悟しとけ★ ←
宮地の話は終盤笑えました。うん、完璧にアレだ。ギャグ要員と化しつつあるぞ。笑
薄桜鬼斎藤みたいな感じになってきたのが心配です(´∀`;)
梓と犬飼が頑張っていました。だがしかし、つっこ泣かせているから予告しないで奪ってしまえと思わなくはない。苦笑
誉はずっこいです。家族設定がひどく美味しい。誉というよりも家族の話が良かったです。
というか、うーん……流石は金久保様……。
EDに全員集合とか狡いいい。
あ、梓は次への伏線を匂わせる真琴が絡むEDが一つあって愉しかったです。
リアルにいたら旦那に欲しいのは薄桜鬼なら平助だけど、スタスカなら梓です。
SYKなら蘇芳、恋戦記ならー……マダオって云いそうになりましたが、堅実に考えるなら早安とかその辺ですかね。
あ、続きに恋華の大石でも置いておきます。
因みにこの作品を読んだ記憶のある方、懐かしき初代サイトのお客さんの一人ですね。笑
大石を好きな時点で私の歪み具合が出ております。
まったく暇だねぇ。
退屈はつまらないよ。
一:暇
珍しく非番を貰い、屯所をただ取りとめもなく大石は歩いていた。
やる事がないのは暇だ。
それならば適度に自由のある任務に就く方が遙かに良いと大石は思う。
(俺は斬りあえればそれで良いんだけどねぇ)
道場に稽古に行く気にもなれないので、廊下を淡々と闇雲に歩く。
すると目先の角から見知った自分が目に入った。
「あ、大石さん!今の時刻にいるなんて珍しいですね。今日は非番ですか?」
「ああ。入っていた任務が終わっちゃったんで、近藤さんから非番を貰ったんだ」
新選組紅一点の鈴花が大石を目に留め、珍しいとばかりに声を掛ける。
あぁ、思い返せば昨日の任務は退屈だった、と大石は思う。
不逞浪士を切り刻むのは楽しかったが、腕が立たない奴等が最後の最期まで見苦しい足掻きをするから。
「大石さん?どうかされたんですか?」
自分を前にし、考え込むように黙る大石を見て、鈴花は疑問を口にした。
「なぁ、君は退屈なときはどうやって過ごすんだ?」
「え?何ですか、突然??」
鈴花は理由(わけ)が判らないと声を上げる。
「任務がないから斬り合いもないし、暇でね。どうやって過ごしたらいいか悩んでるんだよ」
どうせなら斬り合いたいんだけどねぇ、と付け加えると鈴花は理解しかねるといった表情をした。
「任務がないって事は平和な証拠です!そんな頻繁に斬り合いがない方が良いに決まっています!!」
(やっぱり君とは意見が合わないねぇ。
暇だから君を斬ってみたいけど、何よりそんな事をしたら斬り合いの仕事に就けなくなってしまうし…)
「じゃあ俺と一緒に暇つぶしに付き合ってよ」
「えぇぇえっ!?何云ってんですか?!私、これから道場で稽古があるんで無理です!」
そんな力いっぱいに拒否しなくても良いのにさ。
ヤレヤレと大石は小さく溜息を溢す。
出会い頭から彼女は自分に対して何かしら境界線を引いている。
面白いから放っておいたが此処まで拒絶されるとは。
「まだ時間はあるだろう?少しの間で良いからさ」
大石がそういうと、鈴花は「うーん……」と悩みだす。
「あ、じゃあ稽古が始まるまで私の部屋でお茶を飲むのはどうですか?」
「お茶……?」
「はい!お休みのときは静かにお茶や甘いお菓子を食べてゆっくり休むのが一番なんですよ」
思いついたように鈴花は笑顔で大石を誘った。
「そうだね。それじゃあ、お邪魔しようかな」
その誘いに大石も乗る。
案内されるがままに鈴花の部屋に入る。
部屋は何ともまぁ質素な部屋だった。
必要最低限のものしか置かれていない。
鈴花らしいと云えば鈴花らしい部屋だった。
その後、鈴花が菓子と茶を持ってきて大石に勧める。
大石はその持て成しを受けながら、“暇”という点から鈴花に色々と質問をした。
永倉や原田などに同じ質問をしたが、皆同じ回答ばかりだった。
しかし他の隊士の答えとは一風違う答え、また率直に答える鈴花に面白みを感じた。
鈴花も鈴花で普段とは違う大石を垣間見れたことに嬉しさを感じていた。
「やっぱりお休みはこうやってゆっくり休むほうが良いでしょう、大石さん?」
「まぁ、悪くはないね」
笑顔で問うてくる鈴花に大石は実直に答えた。
でもまだ退屈だ。
物足りないとばかりに大石は鈴花を見やる。
「ここのお菓子も美味しいんですよ」
あまり菓子に手を付けていなかった大石に鈴花は菓子を差し出した。
(ああ、そうだ)
思いついたように大石は、目の前に座る鈴花の唇を奪う。
突然の事態に鈴花は目を丸くし、暴れる。
しかし大石はそんな鈴花の手を片手で拘束し、もう片方で鈴花の頭を寄せ口付けを深くした。
酸素が欲しくて鈴花が口を開くと舌が侵入して来る。
「菓子よりもこっちの方が甘いな」
長いこと口付したのに大石は平然と云い放った。
鈴花の唇をペロリと舐め、大石は妖艶に笑う。
今まで散々口を塞がれていた鈴花は足りない酸素を取り入れようと息をする。
抵抗してこない彼女が面白かったのか、大石はそのまま体重を乗せ、体を傾けた。
「や……!退いて、下さいッ!」
「年頃の女が男を気軽に部屋に招くのはあんまり良いとは思わないな」
「……ッ!!」
畳に倒された鈴花は上にかぶさる大石を退かそうと試みる。
しかし、先程の口付けで力が抜けてしまったのか、それともやはり男女の力の差で敵わないのか、押しても大石はビクともしない。
「シッ。大声を立てないほうが身の為だと思うけどねぇ」
口元に大石の手をあてがわれ、声が出せなくなってしまった。
が、その矢先にその理由が判った。
「桜庭さーん。居ないんですかー?」
沖田の声だ。
稽古の時間になっても姿を見せないので探しに来たのだろう。
声を上げたいが、上げればこの状況を見られてしまう。
大石に押し倒されている自分の姿を。
打ち解けている人物にこんな醜態を晒すのも嫌だったが、
何より自分が男にこんな形で負けたと認めるのが鈴花は嫌だった。
「桜庭さん、部屋に居るんですか?」
沖田が部屋の前まで来てしまった。
このままだと襖を開けられてしまう。
鈴花が懊悩しているのを他所に、大石はこの次に鈴花がどう行動をとるかが楽しみで仕方がなかった。
別に沖田にこの状況を見られてもどうって事はない。
すると鈴花は押さえつけていた手をどかし口を開いた。
「沖田さん」
か細い声で沖田を呼ぶ。
「あ、桜庭さん!居たんですね。稽古はもう始まっていますよ」
「あの、今日は体調が優れないのでお休みさせて頂けないでしょうか?」
(なるほどねぇ。この状況を見せるほうを拒んだわけか)
鈴花の視線が襖に写る陰にいっている事を良い事に、大石は鈴花の首筋に唇を這わす。
「ん……」
ビリッと電流が流れるような刺激を覚え、鈴花は声を洩らす。
「大丈夫ですか、桜庭さん?」
「だ……い丈夫です。少し休めば治り、ますから」
「判りました。お大事にして下さいね。土方さんには僕から云っておきますから」
そう云って沖田は踵を返した。
「時間が出来たことだし、“暇つぶし”の続きに付き合ってもらおうかな」
陽が落ちる頃になって、大石はようやく鈴花を手放した。
自分の傍らで彼女は眠っている。
そして大石はそんな彼女をみて思う。
これから暇なときは鈴花(コレ)で玩ぼう。
ころころ表情が変わる彼女は暇つぶしにもってこいだ。
いつも気丈な彼女を怯えさせるのも悪くない。
ニタリと大石が静かに笑う。
さぁて、次の非番はまだかな。
待ち遠しくて堪らないよ。
今は腕の中で眠る鈴花をそっと撫で、大石は不敵に微笑んだ。
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