日々の呟き、妄想などの捌け口。
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続きに【innamorare】番外編④~いつでも貧乏くじな平助君~
「と、いうわけなんだが……」
「…………」 あれから数日後の昼、風間と二人で摂った昼食を失敗だと藤堂は思った。 真剣に悩む彼に色々と突っ込みどころが満載過ぎて正直頭が痛い。 「なぁ、風間。ホントに判んねぇの?」 「――?判っていたら貴様に聞くわけなかろう」 「デスヨネー」 口をきいて貰えずとも弁当だけは作って貰えたらしい風間はそれを摘みながら、さも当然のように云い放つ。 何故だろう、判ってはいたがその光景にカチンときてしまう。 本当に二人とも突っ込みどころがあり過ぎて困る。 「普通はさ……幾ら困ってても近寄んないぜ?」 「――は?」 「だーかーらー!千鶴のブラを外すってヤツ!!」 「お前だって患者などで別段何も思わないだろう、何を……」 「違ぇって!仕事じゃねぇだろ、千鶴とはって云ってんの!」 「…………」 「年頃の女の子なんだから、一応その……恥じらいとか、あるだろ……っ!?」 何故だろう、云ってる自分が恥ずかしくなってしまった藤堂。 対してその言葉を受けた風間は沈黙して考えた。 が、しかし、数秒後には腑に落ちないのか首を傾げて彼はのたまった。 「あれぐらい、何時ものことだぞ?」 「はぁああっ――!?ンだよ、それ!?」 至極真剣に云い放つ風間。 次の瞬間、さらに爆弾が投下された。 「朝起きた時、いつもバスローブは乱れているからさして変わりないと思うが」 「――――――――っっ!?!」 その言葉に藤堂は思いっきり咽る。 食べていたものが変なところに入って呼吸が苦しい。 「汚いぞ、貴様」と蔑む彼に、思わず殴りたくなったのも事実だ。 「アイツの考えていることがよく判らん」 「お前の思考回路の方が判んねぇよ!!この鈍チン野郎めっ!お前らの痴話喧嘩にオレを巻き込むな――!」 昼下がりに木霊する切実な訴え。 悲しき運命かな、今後も藤堂は二人に振り回されるに違いない。 乙女心はとても複雑なもの。 今は未だ――風間には判らないようだ。 そして藤堂も彼の要らん言葉でトイレ行き出そうな。 若いってイイデスネ、そんなナレーションが似合いそうなある昼の一コマ。 <了>
【後書】
平助はいつでも貧乏くじ。そんな平が愛しいです。笑
ちー様にとっては先のようなことは標準装備。
でも平助にとってはどうして二人は一緒に寝てるのかとか、千鶴のバスローブ姿とかおっぱいのサイズとか色々巡らせていたのです。
何で最後にトイレ行きかは、ほら…主人公の乱れたシーツに転がる肌蹴た彼女の姿でも想像しちゃったんですよ。若いってイイデスヨネー(´∀`)
まっ、ネタの相手が主人公って判ったら千景はぶん殴りそうですね。笑>平助を
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