忍者ブログ
日々の呟き、妄想などの捌け口。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



拍手を更新してから怒涛の勢いです。
み、みんなrincorrersiの総司目当て?それとも初めての土方さんのピン……?
どちらにせよ沢山の拍手、有り難う御座いますヽ(*´∀`*)ノ
実は直前までrincorrersiのシリアスの最新予告も載せようかと迷っていたんですが止めました。
載せたい気持ちは凄い一杯いっぱいあるんですがね、拍手にするのは暫く焦らそうかと思いまして。
その分は土方さんのピンとか、ALLとかで補わせて貰いました。
ALLのは私が生理で苦しんでいる時に呟いていたネタを織り込みました。
本当にね、ちー様は実際空気の読める子だと思うの>千鶴限定
本当にね、新八っつぁんは空気の読めない子だと思うの>全体的に
本当にね、総司は空気の読まない子だと思うの>近藤さん抜きで考えて
新八は取り敢えず千鶴に殴られたり暴言吐かれたりしないだけ倖せです。
生理中に大声で乙女二日目とか叫ばれたら流石に苛立って殴ってますよ。
でもね、そこは千鶴だから涙目で耐えて静かに去るって大人の対応なの。
千景のさり気ないフォローの仕方はアレですよ、曼珠が千景派だから美味しいんです。←
サノや平助に花を持たせても良かったんですがね、ほら最愛贔屓ってヤツ(-з-)
取り敢えず総司は信頼信用ゼロってことで。←
 
又しても今日は携帯サイトで、ぽちぽちサイトを巡っていました。
やっぱイイネ、平安小説って……!!( *´艸`)
色んな友人に平安時代は時代物の中で一番詰まらないって云われるけど凄い魅力的だと曼珠は思うのだよ!!
皆あんな煌びやかな世界でのほほんとしているイメージ強いけどさ、男は男で政治的暗躍の駆け引きで懸けてるし、女は女で貴族の男の寵愛を巡って虎視眈々と見えない陰険な虐めやって弱肉強食してんだよ!!
こんなに読む分には愉しい世界なかなか無いんだぜ!ヽ(*´∀`*)ノ
これを今の人達が恋愛ものに書くなら時代考証品がら駆け引きもののロミジュリ的展開が王道だけど、上手い人が書くと本当に王道だけど愉しめる!!
戦国も幕末も好きだけど、やっぱり平安が私の中で一番燃えるなー!
今日読んだサイトさんの小説では珍しく主人公の相手の東宮に惚れました。
強引なオレ様だけど不器用な一途な優しさがキュンとしました。
逆に左近の中将に終盤右肩下がり、ちょっともうちょい鉄壁の理性見せてくれ……。
兵部卿の宮の展開具合には予想が付いたんだけどね、悪くないオチかな。
『なんて素敵にジャパネスク』とか『とりかえばや物語』読んでる人には好きなお話だなぁ。

あれれ、見つかっちゃいました?
発見した人限定の早々公開、いつかこんな展開になるrincorrersi。














「今、何て云った……?」

土方は驚愕の表情を隠しきれなかった。
日頃ポーカーフェイスの彼でさえ、千鶴の一言には己の耳を疑った。

「このお仕事を、辞めようと思うんです」

それは土方の聞き違いではなかった。
千鶴は彼の正面に立ち、もう一度繰り返す。
その表情は今までこの部屋に直訴に来たどのものとも違っていた。
もう堪え切れないとも、何か固い決意とも取れる複雑なもの……――。

「転属願い、でも無くか?」
「いえ、退職願です」

顔を伏せようとする彼女から渡される白い封筒。
『退職願』
土方は眉間に皺を寄せて千鶴を見た。
間違ってもこういう冗談を云う娘でないことは重々理解している。
だからこそ今のこの事態に如何対応すべきなのか決めかねていた。
何度も千鶴からの転属願いはあった。
だが、今までは沖田の意図もあって退けられて、結局そのまま勤続していた。
それでも今の今まで見事に勤め上げて来たのに、一体彼女に何があったのだろうか。

「総司と何かあったのか?」
「――っ、済みません。“はい”とも“いいえ”とも、云えないんです……」
「…………」
「明らかな公私混同で叱責は承知の上です。ですが、限界なんです」

沖田の名にビクリと肩を震わせたのを土方は見逃さなかった。
十中八九、沖田が絡んでいるのは間違いない。
だが、千鶴が是非を濁して答えたのに疑問を抱く。
追及したい土方だが、目の前の彼女を見ると訊くに訊けなかった。
わざと沖田の不在日を狙ったのだろう。
それでなくともカツラを被り、眼鏡までしているのだから徹底している。
歩行時に若干脚を庇った歩き方をしているから怪我もしているだろうに無理をおしているのが見て取れた。

「本気なんだな」
「――はい」
「辞めて如何するんだ?」
「それは、内緒です」

この時初めて千鶴は土方に面と向かって微笑みを浮かべた。
腕も怪我をしているのか、少し労るような素振りを見せながら言葉を続ける。

「ゆっくり考えたいと思います。……少しだけ頑張ったから、躯を休ませてあげたいんです」
「千鶴……」
「最後のお願いだけ聞き届けてくれませんか?我が儘な部下の為に、一度だけ……」

その内容は次のようなことだった。
沖田には決して千鶴に関しての情報を一切尋ねないこと、答えないこと。
山崎や斎藤などを使って千鶴の後を辿らないこと。
この二点だった。

「馬鹿野郎、この俺がお前の我が儘を聞いてやるっつーのに泣く奴があるか」
「~~っ、済みません。ご迷惑をお掛けして……!」
「……他に、俺に出来ることはねぇのか?」

そっと泣きじゃくる千鶴に近付いて抱き締めると彼女は自分よりも遙かに小さかった。
土方の問いに千鶴はフルフルと首を横に振る。

「私のそれを受理して下さい。それだけです」

千鶴は声もなく静かに土方の胸で泣く。
手塩を掛けて育てた部下はこんなにも細かっただろうか。
疲れ、窶れ、心身ともに限界なのが厭と云うほどに判ってしまう。
暫くの静寂のあと、重い口調で土方は言葉を発した。

「――判った。お前の退職願、俺が確かに聞き届けよう」

土方の言葉を聞き、千鶴は確かな言葉で感謝の意を述べた。
そしてこの日を境に、雪村千鶴は壬生総合病院から籍と共に姿を消した。
















【後書】
千鶴、決意と失踪。
何処までも嘘を付ける子じゃないので、是でも非でもない答え。
本当でも嘘でもない中間部位。
絶対的な一因は沖田総司という人物。
だけれど、彼女は飽くまで個人的な理由での退職願を請うんです。
土方さんを判っているから先手を打つんです。
一人になりたい気持ちに嘘はなく、総司と周囲に波風を立てて欲しいわけじゃないんです。
何処までも自分が不幸になっても、他人を心配する馬鹿な子です。
それが主人公たる雪村千鶴という存在。


webclap.gif
PR
忍者ブログ [PR]


Designed by A.com
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
曼珠
性別:
女性
職業:
歯科助手
趣味:
読書・創作
バーコード
ブログ内検索
応援中
三国恋戦記~オトメの兵法!~

紅花

アクセス解析