■01:小説を書く際、資料などは使いますか? 何を使いますか?(例:wikipedhia、書籍名、etc)
その時書く作品の内容にも因りますが、使うか否かと問われれば是ですね。
Wikiも使うし、その内容に沿った資料も探すし。
自分の持っている書籍やら、Webやら、様々。
■02:プロットやフローなどは用意しますか? 用意するとしたら、どのように立てていますか?(例:メモ書き、StorYBook、etc)
プロットは用意します。連載は特に書き出す前にプロットを立て切ってから手を出します。
短編はその時に即座にメモ書き程度に。
【順序】
01.日常でネタが浮かぶ
02.風呂場やパソ前、就寝時にネタを膨らませ、脳内シミュレーション
03.【短編】メモ帳に大雑把に道筋を書き出す→それに沿いつつWordに作成
【連載】メモ帳に各話の道筋を書き出す→全体で起承転結で締まるよう見直す→各話作成
【見本】
『innamorare 01~05話プロット』
1. やっと流せた涙
来院→詰問→父親行方不明→震える体を抱き締める→泣いて良いんだぞ→タイトル
2. 憂える瞳
風間の現状語り→診察に来ない千鶴→金銭的なこと→寝泊まりはどうしているか→うちへ来い
3. 返って来る言葉
帰宅→ただいま→ご飯→部屋は別→でも寝る時はいっしょ→ちぐはぐだけれど成り立つ関係
4. 新たな一面
昼前に風間の診察室へ→いない→平助、千鶴発見→おどおど→オレはアイツの同僚だから連れて行ってあげる→合流→お弁当渡して帰ろうとする→一緒に食べよう→お前もそんな顔するんだな、と平助
5. 訪れる不安と自覚
いつものように弁当持参→乱れた女性と風間→誤解→優しいのは自分だけじゃない、ヤダ、モヤモヤする→すき、になってしまった
人によってそれぞれだと思いますが、私はこんな感じでやっています。
あとは如何しても入れたい設定、忘れたくない台詞はプロットの段階で各話にチョロっと書いてあります。どういう状況なのかをびっちり書いているプロットもあります。
■03:小説を、どこかに投稿したことはありますか?
企画サイトはあれど、何とか大賞みたいなのはないですね。
あくまで二次創作を愉しんでいるので。
そういう大賞とかの作品を読むのは好きです。
■04:あなたの小説(文章)が一番影響を受けている作家さんを一人挙げるとしたら、どなただと思いますか?
一概には云えないなー。どれも読んだら色んな意味で勉強になるし。
ただ、オフでちまちま物書きをしていた自分がサイトで小説を公開しようと思ったキッカケになった作家さんはいますね。前にも答えていましたが、S苗月S羅さまです。
サイトを閉鎖されましたが、5年以上経っても忘れない敬愛する作家さんです。
■05:あなたの書いた小説に今まで登場した中で、一番好きな情景描写の言い回しを一つ、見せてください。(ネタバレしそうな部分は伏字などで構いません)
『虚ろいだ双眸に色はなく、四肢はだらりと弛緩していた。
とくん、とくん、と力なくも――それでも生きる脈動を働かせる鼓動。
白い肌は似合わぬ鬱血や殺傷痕が違和感を覚えさせるように目立っていた。
時折、痙攣を起こすようにピクピクと僅かに動く肢体。
開いた孔からはドロリとした濁った体液が音なく布を汚していく。』(沖田総司:『それは、最初で最後の、……。』)
『斎藤はその言葉に戸惑い、藤堂を見る。
しかし藤堂は黙って赤子を抱いていた手を差し出して来た。
黙って斎藤はその子を受け取って抱(いだ)く。
ずっしりと重くて、そして柔らかな感触。
頬に赤みを帯び、穏やかに眠るその表情。
その確かな感触が、表情が斎藤に新たな実感を生んだ。』(斎藤一:『抱いた瞬間に芽生える、この感情』)
『“どうしてそんなに笑えるの?”、という言葉は音にはならずに消えた。
残された唇は藤堂によって不意に塞がれる。
体重をかけられ、千鶴は後ろに傾き倒れてしまう。
頭部は彼の手によって守られ、鼻腔には彼の薫りと草木の匂いが擽(くすぐ)った。
隣に生える大木の葉が柔らかな風に吹かれ、さわさわと揺れる。
触れるだけの口付け。
それは、きっと、最期の証。
千鶴の胸の鼓動を聞くようにして藤堂は静かに紡いだ。』(藤堂平助:『風の果て』)
『少し寂しくても笑顔で彼を送り、彼を迎えようと決めたのだ。
だけれども本音は寂しくて甘えたくて仕様がなかった。
きっと任務だから花待特有の白粉の匂いが彼からするのだ、と頭では判っていても不安が心を押し潰そうとする。
考えれば考えるほど悲観し、自分の存在を否定したくなる。
明確な契りを交わしたわけでもない。
だからこそ自分は彼に相応しくない、と考えてしまうのだ。』(原田左之助:『夢とうつつを結びつける証』)
『此処までくれば彼女の心が整理つくまで待つつもりだ。
だが、自分の知らないところで千鶴が悲しむのは見たくない。
負った心の傷が癒えるのは未だ少しばかり時間が懸かろう。
けれども――せめて自分の腕の中で眠るときくらい安息を与えてやっても罰は当たらないだろう。
瞼に滲む一滴の涙に優しく口付け、そして風間も目を閉じる。
鼓膜に僅かに響く除夜の鐘――新しい時代はもう其処まで来ているのだから。』(風間千景:『せめてこの腕の中では倖せな夢を。』)
『医者としても一人の人間としても、こうなるまで放置されてから呼ばれ、居た堪れない面持ちをされても正直困るのだ。
こんな顔を見るくらいならば妻の千代が云うようにもっと早く手を打つべきだった。
それか、そのまま捨て置くべきだったのだ。』(『泣いて泣いて泣きやんだら。』04話)
各キャラ、ALLで一つずつ挙げてみた。『泣いて~』は特に思い入れあるので。
■06:あなたの書いた小説に今まで登場した中で、一番好きな心理描写の言い回しを一つ、見せてください。(ネタバレしそうな部分は伏字などで構いません)
『諭すように、語りかけるように、千鶴の頭を何度も優しく撫でながら千代が問うと千鶴は顔を俯かせながら悲しそうに答えた。
誰が、とは云わない。
無意識下でも彼女は真面目な性格だった。
たったその一言だけで彼らは気付く。
限界、だったのだ。
単身で父親を捜しに来るだけで心身を疲弊するのに、続くこの軟禁と境遇。
割り切れれば楽だと判っていても、きっとこの少女は出来なかったのだろう。
ゆえに神経をすり減らし、それでも笑顔を絶やさなかった。
きっと――そうでなければ自我が保てなかったのだろう。
自分がこんなにも追い込まれているというのに弱音を吐くことを拒む。
本当は誰かにもっと自分を見付けて欲しかった。
――それが例え仮初でも。
偽りの日常ならば捨て置いて欲しかった。
――下手に優しくされると期待してしまうから。
矛盾した感情が入り混じる。
混乱を極める千鶴に、彼らは言葉が見つからない。
決して自分たちの立場からすれば間違ったことはしていないが、云いようのない無念さが確かにあるのだ。
握った拳が痛いほどに軋んでも構わなかった。』(『泣いて泣いて泣きやんだら。』05話)
■07:あなたの書いた小説に今まで登場した中で、好きな台詞を三つ、見せてください。(ネタバレしそうな部分は伏字などで構いません)
「……ねぇ、壊れちゃったら玩具は傍に置く価値がなくなるんだよ?――――千鶴ちゃん……」(沖田総司:『それは、最初で最後の、……。』)
「~~~~っ、こんなの……狡い……。こうなるなら……こうなるくらいなら!斎藤さんに、斬られた方が良かったのにッ!!」(斎藤一:『願うは唯一つ、あなたの倖せ。』)
「笑って、千鶴。オレの分まで、笑って生きて………――――」(藤堂平助:『風の果て』)
「あン時死ななくて良かったってよ。お前が云うように、あそこで死ななかったから今の俺があるんだな」(原田左之助:『重ねた掌に想いを込めて』)
「どれほど長い夜もいつかは明ける。明けぬ夜はないのだからな」(風間千景:『二人で見上げた空』)
「大丈夫。人はちゃんと目的を持っているのなら歩いていけるから。
例え疲れて立ち止まったとしても、元気になったら歩き出せば良いの。
傷付いたら泣いて良いの、止まって良いの。
如何しようのないことだと思えても、いつかは年月が緩やかに変化を齎(もたら)すのだから」(『泣いて泣いて泣きやんだら。』05話)
■08:あなたがこれから小説に書こうとしている台詞で、「今後の見所!」になりそうな意味深台詞を三つ、ここでコソッと教えてはいただけませんか?
「――――それでも、俺はお前を愛している……」
「もう君なんか要らない。僕の前から消えてくれる?」
「お前を苦しませると判っていても、一人で全てを背負おうとしているアイツのことを少しは判ってやってくれ」
「僕もひどいけど、キミも大概ひどく狡い」
これ、全部違う作品なんですが全部正解する人が現れたらeffimeroと曼珠をすっごい読み込んでると思います。
一つは絶対に判ると思うんですが、残りは難しいかも。
下のくっついた台詞は同じ作品のある人達の台詞。
■09:小説を聞く時に、音楽は聞きますか? 聞くとしたら、どんな音楽を聞きますか?
今は基本的に聞いています。
エロとか普通のは動画サイトから洋楽をエンドレスでリピート。
何かの曲でイメージが湧いた作品に関しては、その曲をエンドレス(略)
たまーに無音でカチカチと打ち込んでいることもあります。
■10:日々の生活で、「あのキャラならここはこうするだろう」「あのキャラならこれを選ぶだろう」といった妄想が展開されることはありますか?
職業柄、今後の予定である『千鶴育成日記』のネタは日々の保育の中でチビさん達から貰っています。
保育しながらネタを膨らませることなんてしょっちゅうですよ。笑
■11:これから小説を書き始めようとしている方に、何かアドバイスがあればどうぞ。
書き方は人それぞれなんで偉そうには云えないですが、自分の書いたものは愛してあげて欲しいなぁと思います。
時が経つと昔の作品は恥ずかしいかも知れないけれど、紛れもない当時の熱いパッションの固まりなわけですので。
色々と感慨深いものだと思うのですよ。
手探りで四苦八苦しながら年月をかけて自分らしい作品を作って欲しいと思います。
■12:ありがとうございました。 もし良かったら五人くらいにパスしてはいただけませんでしょうか。
曼珠選手、バトンパス直前で転倒したぁああああ。←バトンパス失敗
PR