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日々の呟き、妄想などの捌け口。
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じっくり時間かけてスチル付きネタバレ感想やりました。
基本的にあらすじや冷静な客観分析です。
千景と平助だけは興奮気味な個所があります。
個人的な拘りで携帯で頑張って写メってたんで、遠慮なしでネタバレかもーん!な人だけ続きにGO!


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土方ルートはヒジーが鴨を踏み台にして鬼になるまでの過程を描いています。
鴨の方がその様に仕向けているんですよね。
如何してその様な行動を取るかは鴨+風間ルートで明かされます。
鬼になる決意をするまでは口だけの青二才と云いましょうか。
云うだけで実行が伴わず、それでも近藤さんを一番高い位に持って行きたいと叫んでる。
そんなんじゃあ覚悟が足りん、と鴨に云われて漸く降り懸かる火の粉は自分がって決心するわけです。そこから無印のヒジーへと進化する感じです。
写メのスチルは鴨に云われて芸子の髪を切り落とす際のものです。
 
個人的にはヒジー自体には史実を元々知っている+K野文の『北◎新選組』を読んでいるのであればインパクトに欠けます。だけども、このルートは龍之介と山崎の友情を描くと云う一度で二度美味しい設定を組み込んで来るという小憎たらしい凝りようです。
このルートでは龍之介は最終的に声が出せない状態になって松本先生の助手になるんですが、途中の山崎の死の描かれ方がものっそいアニメなんか比べ物にならないくらいに秀逸で思わず泣ける。この友情の描き方は疑心→ぶつかり合い→和解→別離の流れが自然且つ心理描写が凄いんです。ヒジーの遺髪を頼まれるはずの市村の役割が龍之介に切り替わってました。

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総司のルートはやっぱり内弟子として来てからの苦難と近藤・土方との溝というかな。
日野組といえば源さんを入れて四人だけど、総司としては近藤さんを土方に取られるのは何よりも疎外感を覚える。それでも本人の前では出せない葛藤。
誰よりも彼の役に立ちたいからこそ浪士組の為には、近藤の為には斬らなきゃ自分の存在意義を保てないと思っているんですね。
でも近藤としては、きちんとした思想とか信念とかを総司に持っていて欲しい。
互いを思いやっているんだけど、同じではなく伝わらない平行線なんだよね。擦れ違いというか。
総司は誰よりも近藤に捨てられることを恐れている。
だから彼に関することだけはどう立ち回ったら良いのか判らなくなる子どものような不安感を滲み出すんですね。
だからこそ無印で近藤を失った時の悲しみは計り知れない。
甘えられる存在の大きさは無印で出会う千鶴がいなければ成り立たないというのをよく表現したんじゃないかと。
一貫して総司慣れしている人は土方さん同様インパクトはそんなにない。可もなく不可もなく。
終章の入り方はとても自然で、龍之介の「結婚出来たんだ?」の発言は◎
このスチル、ものぐさ具合がよく出ていて好きです。

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斎藤ルートは龍之介の意外な特技を知る場面が売りです。
斎藤個人の左構えの過去話+龍之介の特技の括りで云えます。
彼自身は浪士組にいるのだからと護身用に剣技を教えようとしますが、龍之介にとっては要らぬお節介。そんな中、意外なところで特技が発覚。
斎藤はそれを認めた上で、彼の才能を活かすお手伝いをルートの中でしていくんですね。
シリアスなシーンでの斎藤は真面目なんだけども笑えるのが多大なるチラリズム……w
いやー、当たり前なんですけどね。色が白いから眩しいわあ。
左の過去についても史実を知っている人にとってはお浚い程度です。
可もなく不可もなくって妥当な話です。決して悪くはないが凡な感じ。

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サノルートは何時もと同じようにサノって感じです。
前面に兄貴分を出して来ています。
小鈴に暴言吐いた龍之介には制裁するほどです。
相変わらず女に優しく、面倒見の良い美丈夫です。
小鈴EDへの分岐はサノから派生します。
サノルート行っても小鈴と龍之介は結ばれますが、小鈴EDも良かったですよ。
主に恋愛色が強いので幹部内部というよりも浪士組内部の話です。
佐々木愛次郎とあぐりの話も此処に織り込まれます。
このルートは小鈴が脱走成功について突っ込みどころがあったりするのですが、まあ微々たるものなので。どうやって大門越えたのかな……どんな事件だろうと大門の見張りは絶対にいるはずなのにとか思わなくないんですが。苦笑
基本的に龍之介の小鈴に対する悩みをサノに相談してぶつかっていく感じです。
このルートの龍之介とお梅の遣り取りが好きです。
犬が何処まで駆けていけるのか、首輪を外すお梅さんが素敵でした。

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鴨+風間ルートは土方攻略後に可能となります。
他のルートとは違う鴨が此処では見られます。
大まか『北◎新選組』の鴨の性格と似ている感じですが、若干違う。
意図的に自分が悪者ぶっているのを龍之介が気付いていきます。
決して愚かな局長ではない、なのに自ら評価を下げる真似をするのは何故か。
あんだけ嫌いな武士なのに、虐げられたのに、それでも鴨は死ぬべき人間じゃないと必死に訴える龍之介は必見。
鴨と千景の出会いは角屋にて。千景が鴨に対して忠告するところ。
だけども鴨は自分の病すら判っていた。だから橋渡しを止めない。
自分の存在を次代へと引き継いでいく――それまでは終われない姿があります。
 
風間終章はお迎えから数カ月後の話。
嫁に尽くす旦那はお手伝いとかしちゃってるらしいですよ!!
究極の二択は「愛している」か「嫌い」かだそうです。笑
それでも迎えに来た割にはいつまでも出発しないそうです。
疑問に思う千鶴に千景は「待っている」と答えます。
鬼の一族の頭領の嫁というのは生半可な気持ちでは務まらないと。
新選組の亡霊になるような妻は妻にはなり得ないと暗に云います。
千景は千鶴の決心をずっと待っていたんです。
でも千鶴の答えは「この想いも抱えたまま、あなたに添い遂げる」というもの。
大切な思い出を捨てなきゃいけないなんて嫌だ、と反論して大切なものは両方とも抱えるという根性です。欲張りだって云われるけども、そこは譲れないものだしね。
今の千鶴にとっては新選組も千景も天秤に掛けられないほど大切な存在だっていうのを示したうえで、千鶴の決意が述べられていて切ないながらに一歩踏み出す姿が美しかったです。

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大本命平助は1周目に攻略しました。
年齢も近いこともあって、誰よりも等身大で親身な遣り取りです。
龍之介と違い、平助は何だかんだで人を斬るという決意はきちんと持っています。
斬る以上斬られる覚悟もまた然り。
浪士組の仲間を大切に思っているからこそ、変若水というものを幕命とはいえ持ち込んだ綱道に対しては厳しいです。
平助ルートでの綱道は無印へと繋がるので特に曖昧な描写です。
私のサイトではよく平助の過去に付いて触れている作品が幾つかありますが、今作ではちゃんとそれが表記されていて安堵です。
そして何処でも身分が邪魔するという辛い過去は想定範囲内ですが、もともと書籍で出ているものも少ないし、新規のプレイヤーには優しい配慮だと思います。
信じていた者に裏切られてもまた信じてみようと、と試衛館の仲間によって誰よりも人を思いやる気持ちに長けた彼の描写は龍之介や千鶴にも活きて来るので重要。
今まで有耶無耶に流されて生きて来た龍之介に今後を問い、激昂して叱咤激励するシーンは必見。どれだけ彼に心を砕いているのかも沁み渡ります。
この言葉のあとに、油小路の変で羅刹になって投げやりになってしまった平助を思うと胸が引き裂かれるほど切ない心情になります。
若い、青い、とも取れなくないですが、真っ直ぐに向き合う姿は彼ならでは。
だからこそ龍之介を生かすのも不器用で真っ直ぐな貫きです。
「生きろよ、龍之介」「死ぬなよ、平助」の遣り取りは再会を思わせてくれました。
 
藤堂終章は兎に角涙腺決壊です。
やっぱり死期が近いんだなあ……と改めて実感せざるを得ない。
「死にたくないなあ。……千鶴を残して死にたくない」という言葉にはブワっと来ます。
それでも平助は千鶴に「生」を望むんです。
自分も彼と共に逝きたい気持ちはあれど、千鶴は残されるであろう生を大切な思い出を糧に生きることを決意する姿も良かった。
他のキャラは妊娠発覚?や倖せそうなEDだったのに比べ、糖度は低いですが余韻としては一番インパクトありました。
そしてただ悲しいだけの話ではなく、そこから始まる物語があって一番大好きな話です。
 
ああ、何度プレイしても泣ける……。だから黎明作品を書こうと思ったくらい泣けます。
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